POSメーカーごとにバラバラなデータ形式を、業界共通の標準フォーマットに統一。
飲食企業・POSメーカー・システムベンダーが同じテーブルで議論し、
業界全体のDXを加速するデータインフラを構築します。
OFSC Gatewayへの接続において、POSメーカー各社は新たな開発を一切必要としません。既存のデータ出力(FTPまたはAPI)をそのまま活用し、OFSC側がデータの変換・統合を行います。
M&Aや出店戦略の結果、社内に複数種類のPOSが混在しているチェーンは珍しくありません。OFSC Gatewayが「公共水道」のような仕組みとしてこの問題を根本から解決します。
現状、POSメーカーごとに個別の接続開発が必要です。OFSC Gatewayを経由すれば、1つの標準フォーマットに対応するだけで、市場にあるあらゆるPOSのデータを取り込めるようになります。
日本の外食・中食店舗は約70万店。この規模の市場でPOSデータの標準が存在しないのは、デジタル先進国の中でも異例です。
各社独自フォーマット。複数POS導入チェーンでは全社集計に膨大な手作業が必要。
商品名の表記ゆれ、分類コードの違い、集計単位の不統一。
会計・勤怠・仕入システムとの連携を各企業が個別に開発。業界全体で重複投資が発生。
AI需要予測も食品ロス削減も、標準化されたデータなしには精度が出ない。
データの「接続」と「正規化」は、もはや各社の差別化要因ではありません。
これらの「協調領域」は業界共通インフラとして整備し、
各社は店舗のUI/UXや独自の分析AIといった「競争領域」にリソースを集中する。
これが、OFSCが目指す業界再編の形です。
POSデータの標準化は、「仕様策定」「適合検証」「認証・運用」の3段階で進めます。
分科会での業界横断の議論を経て、段階的に品質と信頼性を積み上げていきます。
分科会での議論を通じて、標準フォーマットのスキーマ・命名規則(POSLog準拠)・データ項目を定義。業界関係者の実務知見を反映します。
実際のPOSデータをGatewayで変換し、日計集計との突合(伝票・アイテム・支払種別の3系統)で品質を検証。実運用レベルのデータ精度を担保します。
段階認証制度(Core / Plus / Full)を通じて、POSメーカーが無理なく参加できる枠組みで正式運用を開始。エコシステムを段階的に拡大します。
飲食業界では複数のPOSシステムが混在し、管理会計・財務会計のデータ統合に膨大な手作業が発生しています。
OFSC Gateway V1.0は、あらゆるPOSの生データをN対1の標準フォーマットに変換し、
飲食企業の売上管理・会計連携を一本化することを最初の目標としています。
OFSC Gatewayは、POSレジ・モバイルオーダー・セルフレジなど多様な端末の生データを受け取り、OFSC標準フォーマットに変換するデータ変換・統合基盤です。
POSメーカー各社は既存のデータ出力(FTPまたはAPI)をそのまま利用でき、新たな開発は一切不要です。Gatewayが変換・正規化を行い、日計集計との突合(伝票・アイテム・支払種別の3系統)でデータ品質を担保します。
V1.0で標準化するデータは、売上トランザクション(伝票明細・商品販売明細・支払種別明細)に加え、現金入出金履歴・現金有高・日計集計・時間帯集計を含みます。これにより、飲食企業の管理会計・財務会計の基盤が整います。具体的な仕様項目は、分科会での議論を経て確定していきます。
経済産業省は2017年〜2018年にかけて、NEDO事業の一環として電子レシートの標準仕様策定に取り組みました。東芝テック株式会社が委託事業者として選定され、OFSCのデジタルレシート分科会も協力団体として参画。2018年5月には「標準電子レシートフォーマット仕様書」が完成・公開され、東京都町田市での実証実験(27店舗)でも成功しています。
その後、このフォーマット仕様書を国際標準化団体OMG(Object Management Group)に提出。OMGからAPI仕様書の策定も求められ、従来のSOAP-XMLベースの仕様をJSON-RESTに全面変換する作業を経て、2025年にOMGで「Digital Receipt API v1.0」として世界標準に承認されました。OFSC代表理事の古幡整がOMG Retail Domain Task Force のChairとしてこの標準化を主導しています。
フォーマット仕様書もAPI仕様書も完成し、世界標準にまでなったものの、実装はPOSメーカー各社に委ねるというアプローチが採られてきました。しかし、各POSメーカーにとって電子レシート対応は直接の収益に繋がりにくく、開発優先度が上がらないまま年月が経過。結果として、世界標準の仕様が存在するにもかかわらず「誰も実装しない」状態が続き、電子レシートは社会に普及しませんでした。
OFSC Gatewayでは、OMGで承認された世界標準「Digital Receipt API v1.0」(JSON-REST)をGateway上で直接実装します。POSメーカーの生データからトランザクションデータを標準化する過程で、電子レシートも同時に自動生成される設計です。
これにより、構造が根本的に変わります。
電子レシート対応のための開発は一切不要。既存のデータ出力をそのまま活用するだけで、自社POSが電子レシート対応になります。
OMG標準のDigital Receipt APIに接続するだけで、あらゆるPOSレジから発行された電子レシートを統一フォーマット(JSON-REST)で取得可能。家計簿アプリ、ポイント連携、栄養管理など多様な活用が開けます。
OFSC Gatewayが生成する標準トランザクションデータは、電子レシートのデータを内包する構造で設計されています。POSジャーナルデータ(生データ)から標準トランザクションに変換する過程で、電子レシートもその部分集合として自動生成できる——これがGateway上での電子レシート実装を可能にする技術的根拠です。
POSジャーナルデータ(左)には、打鍵レベルの生ログ・取消・訂正などあらゆる「動き」がベンダー固有のフォーマットで記録されています。
標準トランザクションデータ(中央)は、Gatewayがこれを構造化・正規化した完全なデータセットです。ログの寄り情報も保持し、OFSC標準データとして多段階分類・顧客ID・流入チャネルIDなどリッチな構造を持ちます。
電子レシート(右)は、会計が確定した後の「スナップショット」であり、標準トランザクションデータの部分集合です。OMG仕様に基づくJSON/APIで定義され、お客様に渡す最終アウトプットとなります。
Gatewayでトランザクションデータを標準化した先には、電子レシートの生成・保管と、消費者の同意に基づくデータ活用のエコシステムが構想されています。
Gatewayで標準化されたトランザクションから電子レシートを生成し、公式保管・監査ログを管理する仕組みです。飲食企業の会員アプリに電子レシート機能を実装し、消費者が同意した範囲でデータを外部アプリと連携できるようにすることを目指しています。
データの取り扱いは3つの層で管理されます。
① OFSC審査:審査済みアプリのみ接続可。
② 加盟店ポリシー:A社OK/B社NGなど企業ごとに許可。
③ ユーザー同意:消費者自身が連携のON/OFF・解除を選択。
分科会での議論、仕様策定、適合試験を経て、2026年8月のGateway v1.0リリースを目指します。
現在は、仕様策定と適合検証設計を並行して進行中です。
仕様スコープと参加規程の確定。POSトランザクションを対象に、3系統突合で品質担保。参加規程 Ver.3 および契約方針パッケージ v2.0 策定完了。
仕様策定・理事会承認の準備。事業計画(案)策定中。ベンダー別データマッピング整理と適合検証設計を並行して進行中。
認証制度の設計。認証の粒度(Core/Plus/Full)の定義。実証事業等を活用した実装モデルの検討。
標準化されたデータの活用は、データ主権(誰のデータか、誰が許諾するか)を明確にした3つのルートで整理しています。
外食企業が自社のPOS生データを自社の意思で活用。AI需要予測、自動発注、自社経営分析に利用。(他社とのデータ共有は含みません)
外食企業の判断で、加工・集計データを提供。物価指数の補完、景況指数、需要動向などのマクロな分析に活用。
消費者の許諾を得た電子レシートデータを外部アプリが活用。家計管理アプリ、栄養管理、ポイント連携等のエコシステム。
データ基盤の構築は、業界の持続可能な成長に不可欠です。
分科会への参画、賛同ロゴ掲載、オブザーバー参加など、多様な形でのご協力をお待ちしております。
月次会合への出席、仕様レビュー・フィードバック、実装検証への参加。無料参加(議論・アンケート参加)と有料正会員(決議権あり)の2段階制。
標準化賛同の意思表示。特定製品の採用を意味しません。掲載期間は6か月(自動更新可)で、いつでも取り下げ可能です。
情報収集用の参加枠。公開資料等の受領。正式参加への切り替えはいつでも可能です。
※ スポンサーシップ等のご相談も承っております。詳細は下記フォームよりお問い合わせください。
OFSCは2009年の設立以来、外食産業の情報システムに関する標準規格を策定・公開してきました。データ標準化分科会の活動は、これらの既存規格の延長線上に位置づけられます。
データ標準化分科会では、これらの「機器・端末の接続標準」に加え、「データ(トランザクション)の標準」を策定することで、
外食産業の情報基盤をより包括的に整備することを目指しています。命名規則はPOSLog(米国標準規格)に準拠する方針です。